USB2.0 CMOSボードカメラ(近赤外線仕様)
組込み用途に最適なボードタイプの近赤外線対応USBカメラです。
外部トリガーによる撮影が可能です。レンズ(M6010)が標準で付属します。オプションでレンズの交換や近赤外線LEDを搭載することも可能です。
USBコネクタをナイロンコネクタタイプ(型番:GZ4304PNIR)とメタルコネクタ(型番:GZ4304MNIR)の2種類から選べます。
ナイロンコネクタタイプ
型番:GZ4304PNIR 近赤外線
定価(税込) ¥30,800 ※10台買うと単価(税込) ¥29,260 ※50台買うと単価(税込) ¥26,180
メタルコネクタタイプ
型番:GZ4304MNIR 近赤外線
最大解像度Wide-VGA(36万画素)
グローバルシャッター採用により、動体撮像時の歪み解消
最大フレームレートは60fps(Wide-VGA, MJPEG)
外部トリガーによる撮影が可能
GPIO 1chとストロボ信号を使うことができます。
RoHS対応
カメラプロパティ設定用ライブラリ付属
DirectShowおよびMedia Foundation対応
OpenCV対応
オプション
レンズを交換したいお客様へ
定価(税込) ¥3,850~
特定波長のみで撮像したいお客様へ
定価(税込) ¥16,500
※上記価格はフィルターのみのものです。
※フィルターのみの販売は行っておりません。カメラご注文時に一緒にご購入ください
近赤外線の照明が欲しいお客様へ
型番:GZ4304PNIR890LED 近赤外線
型番:GZ4304MNIR890LED 近赤外線
定価(税込) ¥38,500
※上記価格は(カメラ+照明)のものです。
照明のみの販売は行っておりません。
GZ4304PNIR用ケーブルが欲しいお客様へ
型番:CB4350-2 定価(税込) ¥3,520
型番:CB4350-07 定価(税込) ¥3,520
型番:CB4350C-022 定価(税込) ¥4,400
技術的なサポートが欲しいお客様へ
技術サポート(1ヶ月)
型番:GZ4304_Support
定価(税込) ¥110,000
サポートはメールもしくは電話による対応になります。
8chカメラ切換
GZ4304は最大8台までカメラを接続し、切換で画像を入力することができます。
付属の「WriteChannelNo.exe」を実行することでチャネル番号を書き換えることができます。
※出荷時のチャネル番号は1になっています。
ユーザーデータの書き込み
ユーザーデータとは、ユーザーが任意に設定できる32Byteのデータです。ユーザーで作成したアプリのキー認証などで使うことができます。
付属の「WriteChannelNo.exe」を実行することでユーザーデータを書き込むことができます。
※出荷時は何も書かれておりません。
プロパティ
GZ4304では下記プロパティをユーザーで調節・設定することができます。
付属の「GainSetup」を実行することで露光やゲインの調節ができます。
6.GPIO:GPIO 1chを設定できます。
Output:GPIOの機能を入力/出力に切り替ることができます。チェックありで出力ポート、チェックなしで入力ポートとして機能します。
出力ポート時のみの設定
On/Off:GPIOのOn( High出力)、Off( Low出力)を行います。
主に入力ポート時に使用する機能
Get:現在の状態を取得します。
7.Close:GainSetupを終了します。
8.Default:全ての値を初期状態に戻します。
1.デバイス番号:デバイスの切り替えができます。
2.露光:露光時間(ShutterSpeed)およびゲインを設定できます。
露光時間:Auto/Manual(31.93μsec〜246.40msec)
デジタルゲイン:1〜15
アナログゲイン:Auto/Manual(1〜33)
3.イメージモード:
LED(オプション)のON/OFF、
画像の上下反転(Flip)、左右反転(Mirror)ができます。
4.Strobe:ストロボ信号を制御します。
Enable、Invert を操作した時のストロボ信号の状態は以下の通りです。
5.外部トリガーモード:Externalにチェックを入れることで外部トリガーモードになります。トリガー信号はEXT_TRIG_IN(J5の1Pin)に入れてください。
USBピン配置
GZ4304PNIRのナイロンコネクタタイプのUSBケーブルを自作される場合には、下記のピン配置をご参考にしてください。(参考:CB4350-2指示書)
型番:51021-0500 極数:5
GPIO
LED用信号やGPIO、外部トリガーモードをご使用される場合には、下記のピン配置をご参考にしてください。
J3 LEDコントロール用
J4 GPIO用
J5 外部トリガー入力用
3.3V信号、5Vトレラント
※外部トリガーモードのときのみ有効
外形イメージ
ナイロンコネクタタイプ(型番:GZ4304PNIR)
メタルコネクタタイプ(型番:GZ4304MNIR)
お試しフリーアプリ
応用開発例
プロジェクションマッピングによる静脈注射の補助
近赤外線カメラの特長の1つとして、静脈が浮き出た画像を撮ることができます。
近赤外線は血液中の還元ヘモグロビンに強く吸収されるため、静脈が黒く映ります。
プロジェクションマッピング技術と組み合わせて、腕に投影してみてはどうだろう?
静脈注射を行うときの補助にならないだろうか?
血管が見えにくい女性や子供に注射を打つときに特に有効ではないだろうか?
近赤外線カメラ、RaspberryPi、小型プロジェクターによる簡単構成。
近赤外線カメラで撮像した静脈の画像を強調処理し、 それをプロジェクターで皮膚の上に投影。
本題材で「トランジスタ技術 2016年12月号」の記事を執筆しました。
「コンピュータ画像処理で血管も丸見え! Appendix 4 第7実験室 Piカメラで体内透視! 近赤外光レントゲン・プロジェクタ」 著者:大滝 雄一郎
工場内の無人搬送車
最新の工場では、「人による搬送」から「ロボットによる搬送」に移行しています。ただ、人と違い、ロボットには搬送経路の指示が必要なため、ルート指示は磁気テープやビニールテープなどで行っています。弊社のMCM-303NIRは、後者のビニールテープを認識する目として採用されています。
近赤外線カメラ、RaspberryPi、モーターを組み合わせて簡単・低価格に構成。
近赤外線カメラで撮像したビニールテープを画像処理で認識し、ビニールテープ上を走っていく無人搬送車。
画像処理およびモーターコントロールをRaspberryPiで行うことで、簡単・低価格で実現できないだろうか?
眼振記録システム
弊社のMCM-4304NIRのお客様 (黒田耳鼻咽喉科医院 院長:黒田 建彰 様)において、眼振記録システムの開発例があります。
ジャイロ・加速度センサーと組み合わせることで、眼振および頭位をリアルタイムに記録します。
視運動性眼振検査システムを開発しました。
まつしま耳鼻咽喉科耳鳴・めまいクリニック 院長:松島 純一 様からのご依頼で、眼振検査システムの開発しました。
指標を見ているときの眼振を記録。
VRゴーグルに弊社の近赤外線カメラと5.5inchディスプレイを組込みました。患者様は左目で指標を眺め、その際の右眼の眼振をカメラがリアルタイムに記録します。
ステレオビジョン
MCM-4304を用いた開発例の一例としてステレオビジョンを紹介いたします。なお、ステレオビジョンアプリケーション、および、その開発サポートはMCM-4304に付属いたしません。
ステレオビジョンとは?
通常、人間は2つの眼で物体を見ており、左右の眼で見える画像のズレによって物体との距離を判断しています。ステレオビジョンでは、これと同じことを2台のカメラ(眼)とPC(脳)で行います。
ステレオビジョンのおおまかな手順は以下の通りです。
1.外部トリガーを用いて同期させた2台のカメラで撮像対象物を撮像する。
2.同タイミングで撮像した2枚の画像をPC側へ送る。
3.PC側アプリケーションで2枚の画像における対応点を求め、距離画像や立体画像を構築する。
ステレオビジョン画像処理技術の実用化研究
ステレオビジョン実行例
※ムービーは画像入力ボード MV-39およびMV-40によるステレオビジョンです。
Q&A
フォーカス(ピント)の調節はどのように行えますか?
フォーカスの調節は、レンズの繰り出し量によって調節が可能です。レンズの繰り出し量を大きくすれば、より近くの物に対してフォーカスが合います。逆にレンズの繰り出し量を小さくすれば、より遠くの物に対してフォーカスが合います。
また、レンズホルダー側面にネジ穴(φ1.5mm)を用意しておりますので、M2のネジでレンズを固定する際にご利用ください。
※固定用のイモネジ等は付属いたしません。
カメラの固定はどのように行えますか?
カメラの四隅に取り付け用のネジ穴(φ2mm)を用意しております。
詳しい寸法は外形イメージの項目を参照してください。
なお、カメラ基板の背面にはUSBコネクタ等の部品が実装されております。カメラを固定される際には、カメラ基板後方に最低10mmの間隔を開けてお取り付けください。
とあるお客様の取り付け例 : 3Dプリンターを用いて下の写真のような取付台を製作されました。
2台同時入力は可能ですか?(複数台同時入力は可能ですか?)
使用するPCによって可能です。例えば、USB2.0ホストコントローラーが2つ搭載されているPCでは、2台同時に入力することができます。
※理論的には、搭載されているUSB2.0ホストコントローラーの数と同じ台数のカメラで同時入力を行うことができます。
指定のUSBケーブルはありますか?
GZ4304MNIRについては、USB2.0対応のmini-B USBケーブル(5ピン)をお使いください。GZ4304PNIRについては、オプションのUSBケーブルをお使いください。なお、USB2.0規格におけるケーブル長は5mまでです。延長ケーブルおよびハブを使用した場合の動作につきましては、保障をいたしかねますのでご注意ください。
自社製品に組み込みたいのですが、開発のサポートは可能ですか?
有償で対応いたします。オプションの技術サポートをご購入ください。
サポートの内容は、MicrosoftのMediaFoundationやDirectShow、OpenCVなどによる画像入力方法のアドバイスやカメラライブラリの挙動のご説明などです。
※サポートはメールもしくは電話による対応になります。技術スタッフの訪問によるサポートは行っておりません。
※記載内容は改良のため予告なしに変更する場合があります。
※CMOSセンサーの特性上、数画素の欠陥は避けられません。デモ機でのご確認の上、お使いください。
※本製品は全てのPCでの動作を保障するものではありません。デモ機でのご確認の上、お使いください。
※本製品のサポートは日本国内に限ります。
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